供試材料
     オオタニワタリ   鉢植え大株  写真 1
  試験方法
     2015年 9月。
     写真1の猪口状の底に 写真2のようにペレポスト 2号ゴールド を10gr施与し、灌水。
     試験期間中・・雨のように葉上灌水しした。猪口状の中に灌水のみずが流れ落ちる。

     写真3  3年後の2017年10月写真撮影。

 栽培管理
     窒素含有0の井戸水を灌水
     2015年から2017年9月まで無肥料。
     ペレポスト10grの成分のみで栽培。


 
  


  窒素が無くとも・・・生き生長できる????

    この鉢は約10年植え替えなしでハウス内で栽培してきた。
    灌水する水は雨水ではなく、地下150mから汲み上げた井戸水で、水質検査では窒素、カリ、リン酸は殆ど含まれていない。
    植物必須元素もほとんど含有していない・・・。
    試験開始に施与したペレポスト2号ゴールド 5grに含有している成分のみである。

    このペレポスト5grの成分が、このオオタニワタリの養分である。
    この養分のみで・・・写真のように元気を回復し生長した。

    これは、植物必須元素、光合成の理論では説明できないのではないか?
    別な・・・システムがあるのではないか??・
    そういう考えが浮かぶ生育である。
    
    この姿は、ペレポストによるシンビジューム地植え栽培でも見られる。
    何処から窒素を調達しているのか?????

    まさか・・・マメ科に共生する根粒菌のように・・・・・
    ラン菌、木材腐朽菌が空中窒素を固定する能力を具備しているのか????
    ・・・・・・・

    宇井 清太の発見した木材腐朽菌が、もしも・・・そんな能力を持っていたら・・・・



   これを説明できる人おられたら・・・・
   ご教示お願い申し上げます。


   食料飢餓、人口問題解決、痩せ地での栽培が可能になるからである
    
   
宇井 清太が木材腐朽菌による炭素循環栽培法を考えたとき、このオオタニワタリが菌と共に構築する生態系が
非常に参考になった植物である。

葉の形態が猪口型にして枯れ葉を集積するが、この枯れ葉を集積させる形態こそ木材腐朽菌と植物の共生の進化の
重要な要素であるからである。
ランのシンビジューム、デンドロでは今棒状、バラ、ブルーベリーなどではブッシュ・・・。
枯れ落ち葉の確保が、養分の確保とエネルギーの確保であった。
木材腐朽菌を枯れ落ち葉に生息させることで、リグニン、セルロースから生まれる「ブドウ糖」を、
エネルギー不足を補完するものとして利用してきた。


この理論の実証をペレポストで試験した。
オオタニワタリ (Asplenium antiquum Makino) はシダ植物門チャセンシダ科に属する日本南部から台湾の森林内の樹木や岩などに着生するシダ植物。単にタニワタリとも言う。本州南岸以南に分布するが、南では近似種が他にもある。

茎は短くて直立する。葉は茎の先端に集中して放射状に配列し、斜め上に伸びるので、全体としてはお猪口のような姿になる。茎の側面はたくさんの根が出て、黒褐色のふわふわしたスポンジ状の固まりとなる。着生植物で、熱帯亜熱帯では樹木の幹や枝に付着して成長する。ただし、日本本土など比較的寒冷な地域では岩の上や地上で生育するものが多くなる。

葉がお猪口型になるのは、落ち葉をここに集めて、自分が成長するための肥料とするための適応と考えられる。ここに溜まった落ち葉はやがて腐葉土になり、葉の間から出る根によって保持され、株の成長とともに株の下部に発達する根塊の一部となる。このように、大量の根が樹上に大きなクッション状の構造を作るため、ここに根を下ろして生育する植物も出現する。沖縄ではオオタニワタリやシマオオタニワタリの大株には、必ずと言ってよいほどその下の根の部分から着生性のシダ植物であるシマシシランが多数の葉を垂らしているのを見かける。同様な着生シダのひとつコブランもこのようなところに生育する。また、ここにもぐりこむ昆虫もおり、東南アジアにはこの仲間の根塊にのみ穿孔生活をするクロツヤムシの存在がよく知られている。このように、タニワタリ類の根塊は一つのまとまった生物群集を支えることとなる



                                               出典 Wikipedia
オオタニワタリと木材腐朽菌
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